今回の記事は、私たち夫婦が購入したホンダ福祉車両『フリード』の体験談です。
車椅子ユーザーさんが「福祉車両を購入したいな」
「最近自分の母親が足腰が弱くなって車の乗り降り大変そう。福祉車両必要なのかも」と思っても、恐らく頭の中はと以下のような疑問だらけですよね。
- スロープは簡単に操作できるのか不安
- 購入価格は?
- 納車までの期間は?
- 試乗車はあるのか?
- 購入する価値はあるのか?
実際はどうなのか知りたいですよね。
そこで、私たち夫婦が購入したホンダ福祉車両『フリード』の体験レビューをお届けして、皆さんの疑問にお答えしたいと思います。
この記事を読めば、車椅子を乗せて大切な人とのおでかけへの第一歩が始まりますよ!
ホンダ福祉車両『フリード』について以下の4点について紹介していきますね。
- 私たち夫婦が福祉車両を購入しようと思った理由
- 実際に乗ってみて分かったホンダ福祉車両「フリード」のメリットは?
- 実際に乗ってみて分かったホンダ福祉車両「フリード」のデメリットは?
- ホンダ福祉車両『フリード』の使い心地はどうなの?
私たち夫婦が福祉車両を購入しようと思った3つの理由
私たちがホンダ福祉車両『フリード』を購入した理由には以下のような3つの理由があります。
- お出かけの際電動車いすがあれば、行先の選択肢が増える
(長時間のおでかけに対応できる) - 車両取得税と重量税がが免除となる。
- 夫も私もお出かけの際の負担を減らすことができ、ストレスが減る。
冬のおでかけはあったかくしておでかけしましょうね。
しかし、車は高価な買い物ですよね。「必要だから」「税金が免除になるから」と言ってコンビニでジュースを買うように気軽に購入できませんよね。
時間をかけて考えた上での慎重な買い物となります。
そこで福祉車両について以下の点をリサーチしました。
- リフトの操作方法は簡単か?
- 購入価格は?
- 納車までの期間は?
- 試乗車はあるのか?
- 購入する価値はあるのか?
実際にトヨタとホンダの福祉車両を見に行ったり、ネットで調べた結果
ホンダ福祉車両『フリード』車椅子仕様車ハイブリッドを購入しました!
さっそくホンダ福祉車両『フリード』の使用体験を紹介していきますね。
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実際に乗ってみて分かったホンダ福祉車両「フリード」のメリットは?
フリードを購入したのが、2018年2月です。実際に使用して早くも1年7か月が経過しました。
今では私たち夫婦に欠かせない大切な車となりました。
『フリード』のメリットを実際の写真を交えて以下の順で紹介していきますね。
それは以下の2つのメリットです。
- ホンダ『フリード』はハイバックの車椅子を乗せることが出来る
- ホンダ『フリード』はコストパフォーマンスがよい
メリット①ホンダ福祉車両『フリード』はハイバックの車椅子を乗せることが出来る!
何より私たち夫婦にとって『フリード』の最大のメリットは、背もたれ付きのハイバックの電動車いすを乗せることが出来たことです。
車椅子を車に乗せるには、まず「車椅子の寸法」と「車の車椅子収納部の寸法」をしっかりと確認する必要があります。
私たちも何回も寸法を測り、最終的には実際に車に乗せてみて収容可能かを確認しました。
ではどのように電動車いすを乗せているのか、以下の順で乗車方法を説明していきますね。
- 私の電動車いすのサイズ
- 車椅子収納部とスロープと私の電動車いすの寸法の比較
- ホンダ福祉車両『フリード』への車いす収容の実際
私の電動車いすのサイズ
こちらが私の車いすのサイズになります。
必ず確認する部分は以下の部分です。
- 全幅 64cm
- 全長 111cm
- 全高 131cm
私の電動車いすはサイズが大きいため、以下のように車椅子の足置きパーツを取り外します。足置きを取り外すことで全長を短くできますよ。
- 全幅 64cm
- 全長 111cm ➡ 95cm(-16cm)
- 全高 121cm
2列目の座席を前にずし、収容スペース広くすれば、車椅子の足置きを装着したままで収容できます。
しかし、2列目の座席は狭くなりますよね。
私は2列目の座席に乗車するので、2列目の座席のスペースを確保する必要があります。
足置きを外すことで車いすの全幅を16cm短くできましたので、その分2列目の座席が広くなります。
車椅子収納部とスロープと私の電動車いすの寸法の比較
フリード | 私の車いす | |
全幅 | 収容可能全幅
67cm以下 |
背もたれ角度なし
64cm |
全長 | 収容可能全長
116cm~930cm |
足置きあり111cm
足置き無し95cm |
全高 | 収容可能全高
129.5cm以下 |
ヘッドレストあり
121cm |
スロープ幅 | 64cm | 全幅64cm |
全幅・全長・全高ともに収容可能幅をクリアしています。
スロープ幅と車いすの全幅が同じサイズでしたので、実際に車椅子を試乗車に乗せてみる必要がありました。
乗せてみた結果収納できましたので、購入決定!
車いすと福祉車両の寸法は必ず測定して、試乗させてみましょう。
では実際の乗車の様子を紹介しますね。
ホンダ福祉車両『フリード』への車いす収容の実際
私たちは以下の手順で車いすを収容します。
- 車いすの背もたれを戻す
- 車いすの足置きを外す
- 『フリード』のスロープを設置する
- 車いすをスロープの正面に移動する
- 車いすを収容する
- スロープを収容する。
1、車いすの背もたれを戻す
2、車いすの足置きを外す
車いすの足置きは取り外ししやすく設計されているため簡単です
3、『フリード』のスロープを設置する
スロープも軽いので引き出しやすいです。
スロープ設置に必要な長さは、141cmです。
その長さを考えて車の駐車位置を考えましょう。
4、車いすをスロープの正面に移動する
5、車いすを収容する
私の車いすの全幅とスロープの幅が同じでしたが、ギリギリ乗せることが出来ました。
6.スロープを収容する
スロープ収納時のスロープの高さにも注意が必要です。
車いすによっては車椅子の持ち手がスロープに当たることがあります。
以上がが車椅子を収容するときの手順となります。
ハイバックの背もたれがある電動車いすも収容できますよ。
福祉車両のおかげで主人の負担も減って、私も楽に車に乗れるようになりましたよ。
結構簡単に収容することが出来ますよ。
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メリット②ホンダ福祉車両『フリード』はコストパフォーマンスがよい
ホンダ福祉車両『フリード』購入の決め手になった一つの理由は、コストパフォーマンスがよいことです。また、福祉車両は税金も優遇されます。
実際のお金の話を以下の2点で紹介しますね。
- 実際の購入価格は?
- 税金はいくら安くなるの?
実際の購入価格は?
私たちがホンダ福祉車両『フリード』ハイブリッド(電動ウィンチは標準装備)を購入したのは2018年の2月です。
実際の購入価格は約340万円です。(カーナビなどの付属品で約35万)
ホンダ『ベゼル』下取り価格が約180万円
支払金額は約160万円でした。
この価格に納得した理由
ホンダ福祉車両『フリード』は
- 電動ウィンチ機能が標準装備である
- ハイブリット車とガソリン車を選択できる
- 高機能のわりに他の福祉車両より安い
仮にトヨタ福祉車両『シエンタ』とホンダ福祉車両『フリード』を比べてみます。
ホンダ福祉車両『フリード』価格約270万円(ガソリン車は約240万)
トヨタ福祉車両『シエンタ』価格約230万円(ガソリン車のみ)
この価格だけ見るとトヨタの方が安く感じますよね。
しかし、以下の条件を考えるとホンダ福祉車両『フリード』の方が安くなります。
電動ウィンチ機能
- トヨタ福祉車両『シエンタ』は電動ウィンチはオプション(約25万円)
- ホンダ福祉車両『フリード』は電動ウィンチ標準装備
ハイブリット車とガソリン車
- トヨタ福祉車両『シエンタ』はガソリン車のみ
- ホンダ福祉車両『フリード』はハイブリット車がある(ガソリン代が安い)
もしトヨタにハイブリットの福祉車両が販売されていれば、
トヨタ福祉車両『シエンタ』価格は
230万+25万+30万=約285万と考えることが出来ます。
(ハイブリット車の差額を30万設定)
ホンダ福祉車両『フリード』価格約270万円
結果的に「約15万ほど『フリード』が安い」ということになります。
また、ハイブリット車なのでガソリン車に比べて燃費がいいのでランニングコストも抑えることが出来ます。
当時主人が乗っていた車がホンダのベゼルでしたので、下取り価格を考えると
必然的にホンダ福祉車両『フリード』を選択することになりました。
税金はいくら安くなるの?
福祉車両の税金の減免金額は地方によって異なるので、「福岡県福岡市」の場合で説明しますね。
2018年2月の購入時のわたしたち夫婦の場合
- 消費税がかからない(国税)
- 自動車取得税の全額免除(条件あり)(地方税)
- 自動車税の減免全額免除(条件あり)(地方税)
詳しくはこちらから
ホンダ・税制や貸付・助成制度などについて
私たち夫婦の場合「本人所有・本人運転以外」「身体障碍者手帳1級」
実際にいくらお得だったかを計算しました。
●消費税分マイナス約210.000円(購入当時の消費税は8パーセント)
国税庁-消費税
●自動車取得税分マイナス約90.000円
●自動車税年間マイナス39.500円
福岡県HP・身体障害者等の方の自動車税及び自動車取得税の減免制度概要
合計約339.500円お得になりました。
結構大きい金額ですよね!
※消費税率10パーセント以降は税率が変わります
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実際に乗ってみて分かったホンダ福祉車両「フリード」のデメリットは?
ホンダ福祉車両『フリード』購入して、とっても満足していますが、デメリットも紹介しておきますね。
あえてデメリットをあげるなら以下の2点です。
- トヨタ福祉車両『シエンタ』に比べて乗り心地の満足感は劣る
- 試乗車が少ない
トヨタ福祉車両『シエンタ』に比べて乗り心地の満足感は劣る
私の両親はトヨタ『シエンタ』に乗っています。時折両親の車で出かけるのですが、『フリード』に比べると走行時の乗り心地が良いことがわかります。
なぜ乗り心地が違うのか、私なりの見解は以下の通りです。
- 座席のクッション性が『シエンタ』の方が優れている
- 走行中の揺れが『シエンタ』の方が少ない
上記の違いは体が弱くなった私にしかわからないようです。
主人や両親からすると『シエンタ』も『フリード』も乗り心地は変わらないとのことでした。
ちょっとした違いが体が弱い人には大きな違いになるので、日頃通る道を実際に試乗し、乗り心地を確かめることをお勧めします。
ホンダ福祉車両『フリード』は試乗車が少ない
私たちも試乗車を探してもらったのですが、ホンダはトヨタのようにたくさん試乗車を準備していないため、試乗車を見ることはできませんでした。
しかし、私の車いすが収容できるか確認しないと購入はできませんよね。
そこでホンダ担当者が考えたアイディアにびっくりしました。
販売店近くの診療所が同じタイプの『フリード』を購入されていて、担当者が診療所にお願いして私の車いすを乗せて試乗させてもらえることになったのです。
この担当者の行動には感謝でいっぱいになりました。
無事、私の車椅子が『フリード』に乗せれることが確認でき購入することが出来ました。
今後、ホンダには福祉車両の試乗車を増やしていていただきたいと思います。
納車は1か月ほどかかりました。正式な申し込みをしてから生産するためです。
気長に待ちましょうね。
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ホンダ福祉車両『フリード』の使い心地はどうなの?
ホンダ福祉車両『フリード』のメリット・デメリットをお伝えしてきました。
では他の『フリード』ユーザーの評価はどうなのか、調査してみました。
ホンダ福祉車両『フリ―ド』は車椅子スペースを保ったまま、リフトアップシートを助手席か後部座席に設置するかを選択することも出来ます。
バリエーションが豊富なので、希望にあった形の福祉車両を選ぶことができるのです。
皆さん声も「外出しやすくなった!」との意見が多いですね。
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まとめ
今回はホンダ福祉車両『フリード』の購入体験レビューをお届けしました。
- ホンダ『フリード』はハイバックの車椅子を乗せることが出来る
- ハイブリット車で電動ウィンチ機能が標準装備である
- ハイブリット車なので燃料代が安くできる
- 高機能のわりに他の福祉車両より安い
- 税金がかからない
高価な買い物になるとは思いますが、それ以上の価値があると思います。
体の機能が衰えても楽しい時間を過ごすことは可能ですよ。